一つまえの記事で安藤忠雄の「住吉の長屋」のことを記しました。現在では世界的に著名で、日本を代表する建築家の安藤忠雄が、若き日、「日本建築学会賞」を獲得した出世作です。

 

昭和51年に当時斬新だったコンクリート打ちっ放しと、革新的な哲学で、すごくインパクトを与えたそうです。

 

これがなかなか素晴らしくて、外見は↓こんな感じなんですが、

 

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横から見ると、↓こーゆーふうになっています。

 

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つまり、真ん中に中庭があります。

 

だから、あっちの部屋からこっちの部屋に移動するのに、外を通らなければいけないわけです。

 

雨の日は雨に濡れ、寒い日は凍え、暑い日は汗をかくわけです。

 

そこが素晴らしいですね。

 

例え都市の中であっても、人間の生活を箱の中に閉じ込めるのではなく、自然と一緒に、触れ合いながら暮らそうじゃないか、と。

 

それはつまり、伝統的な日本の家屋の考え方の発展系にもなっているわけです。

 

そしてそれを邪魔することなく、コンクリートの打ちっ放しが無機質に支えている、と。

 

当時、色々評判が悪かったそうですが、施主とも色々揉めたそうですが、そういいつつも施主は長年住み続けているそうです。

 

そして、この建築に感謝しているそうです。

 

吉田五十八賞の最終審査に「住吉の長屋」を訪れた村野藤吾(横浜市庁舎、京都宝ヶ池プリンスホテル等々を設計した建築家)は、

 

賞は建築家より、勇気ある施主さんに与えるべきだ

 

と言ったそうです。

 

心にしみる名言です。

 

施主さんに受賞させれば粋だったのに。