「踊るバンドマスター」スマイリー小原の本当の魅力

スマイリー小原って、すごく魅力的だったんだなー、っていう話をします。

 

「スマイリー小原」って名前にインパクトがあったのか、なんとなく知ってる人でしたよね?歌番組のバックバンドなどでよく演奏してたので。「クイズ ドレミファドン」のこんな感じ↓

指揮者がカメラ側に顔を向けて指揮してるのが珍しくて、ま、興味深いっていえば興味深いんですが、これは本来のスマイリーじゃないんですね。ずいぶん抑えてるんです。

 

全盛期はもっと動いて、踊って、すごく斬新で魅力的だったんだなー、ということをYOUTUBE見て知りました。こんな感じ↓

松竹映画「踊りたい夜」の一場面ですが、すごいですね。スマイリー。演奏してるスカイライナーズも楽器弾きながら踊るんですね。すげー。

 

途中から藤木孝が出てくると一層盛り上がります。すげーっす。スマイリー踊りまくってます。倍賞千恵子が混じってるSKDらしきバックダンサー達より踊ってます。

 

藤木孝、わたしなんかは俳優としてしか知らなかったんですが、1960年代前半には渡辺プロダクション一押しの「ツイスト男」として、当時、渡辺美佐がニューヨークから仕入れてきたツイストのブームを牽引していた存在だそうです。

 

1962年に人気絶頂の中で強引に歌手を引退し、渡辺プロ社長の反対を押し切って退社、俳優に転身した方だそうです。

 

なんかね、↑この動画聞いて、なんとなく藤木孝の気持ちわかります。

 

マスクもスタイルも良いし、歌も下手じゃないですが、歌手としては何か魅力が足りないですね。なんだろう。声がちょっと細いというか、地声の延長でイマイチ歌声じゃない、というか、さらに曲の芯を捉えて表現できてないっていうか、そーゆーとこですかね。きっとご本人賢い方で、その辺りがおわかりだったんじゃないすかね。

 

そんなわけで、↑この動画の中では、バックにいるスマイリーが一番魅力を放ってます。

 

で、スマイリー小原、「小原」さんという人に「スマイリー」っていう冠名付けたんだと思ってませんでした?「猪木」さんに「アントニオ」っていう冠名つけて「アントニオ猪木」のように。でも、本名は「栗原」さんなんですって。

 

「小原」ってのは本来「オハラ」で、米軍基地を演奏して回ってる時にアイルランド人として活躍してたんだそうです。つまり、ジョン・フォード監督作品のヒロインとして活躍したアイルランド系女優モーリン・オハラの「オハラ」ですね。

 

ついでに、もう一つ、スマイリー・オハラの魅力の動画を↓ザ・ピーナッツと競演。

 

ザ・ピーナッツも渡辺プロですが、スマイリー小原とスカイライナーズも渡辺プロの専属だったそうです。

 

横浜のナイトクラブ「ブルー・スカイ」に渡辺プロの渡辺晋と美佐のお気に入りの場所でよく行っていたのですが、そこで演奏していたのがスマイリー小原とスカイライナーズで、ある時期、スマイリーは渡辺家へ日参して専属契約を獲得したそうです。〜『抱えきれない夢 渡辺プロ・グループ40年史』

 

昭和20年代〜40年代というのは、日本で音楽が、というか音楽演奏が必要とされていたので、とても多くの才能が音楽に集まりました。そこで咲いた多くの花のひとつが、スマイリー小原ですね。ほんと、魅力的で引き込まれます。