SpotifyやApple Musicに日本の古い歌が増えていた話と歌手・淡谷のり子

バンドネオン奏者の海上亞佑巳さんの音源を、久しぶりに再発売したんです。リ・マスタリングなんかしちゃいまして。この時録音したものです↓

ピアソラのタンゴ音楽を撮影〜大長志野、馬越靖乃、竹内永和、後藤雅史、海上亞佑巳

その関係で久しぶりにSpotifyやApple Music聴いてみたら、日本の古い歌がとても増えてまして、これこそ新しい音楽の聴き方だ!と感銘を受けました。ちなみに、海上亞佑巳さんの音源もSpotifyやApple Musicで聴けますので、どうぞご贔屓にm(_ _)m

これ、合法的な音楽ストリーミングサービスてやつですが、Spotifyが2008年にスウェーデンでサービスを開始して広まりました。パソコンの中にデータを保存するのではなく、音楽を聴く都度ネット回線でストリーミング(転送)しながら聴かせてくれるサービスです。

 

2010年頃から欧州で大躍進しまして「これこそ音楽ビジネスの新しい形だ」と賞賛されていたんですが、日本では利用できないもので、ほんとのとこ、どーゆーものかわかりませんでした。

 

で、Spotifyの成功を見て、Appleを始めとした各社が参入します。

 

2016年頃に日本でも各社のサービスが利用できるようになりました。その頃利用したことはあったんですが、「こんなもんか」という感じで利用をやめました。私は日本の古い歌をよく聴くもので、そのジャンルの登録があんまりなかったせいです。

 

ところが今回久しぶりに聴いていると、日本の古い歌がとても増えてました。そうするとどうなるかというと、少しでも興味がある音楽をどんどん聴いていけるんですね。ホームページをどんどん見ていくように。

 

そうすると、ちょっとだけ興味のあった音楽家の作品を聴くことができて、

 

「あぁ、この人はこーゆー歌手だったのか」

 

と発見することができます。

 

例えば、淡谷のり子。

 

我々の世代だと、「口が悪くて、面白い、ざっくばらんなおばあちゃん」ですね。晩年は、バラエティに色々出演されてたんで。

音大出歌手の草分けだということは知ってましたが、やはりお年を召して衰えた声を駆使する歌に感銘を受けることもなく、すごい化粧と不安定なビブラートでこちらを不安にさせることだけが印象に残るわけです。

が、やっぱね、本当はそんなことないんですよ。お年を召した時の歌唱で判断しちゃいけないですね。お元気な頃は、さすがに当時の偏見と闘ってトップスターになった音大出歌手の草分けです。Apple Musicで聴いて、初めて知りました。

 

例えば『私の好きな歌』っていうアルバムがApple Musicに掲載されてます。ちょっといつの録音なんだかわからないのが難点ですが、上記動画よりかなり若い頃ですね。

 

「あぁ、彼女のビブラートは、こーゆー表現のために用いられたんだ」

 

とわかります。

ビブラートが的確に配剤されてますね。つまり、淡谷のり子のビブラートは、曲の陰影に合わせて深めたり薄めたりして、高揚をコントロールしてるんだな、と。もう一つ、色彩を変えると言いますか、地声からファルセットに代えた時にビブラートで色彩感の変更を強調するために使われてます。

 

また、声に艶があって、輪郭がしっかりしていて、高いクオリティです。

 

わたしは淡谷のり子に強い興味があるわけではなかったので、Apple Musicで聴かないと知ることができなかったですね。

 

というわけで、お薦めです。SpotifyやApple Music。

音楽

Posted by hirooka