2010年に針生一郎先生が亡くなった時、新聞各紙に訃報が載ったんですが、読売新聞に大きめに掲載されていて、ちょっとビックリした記憶があります。

 

針生一郎と言えば、反権力の新左翼で、読売新聞と言えば政権与党の保守派だからです。

 

さらに、2015年に針生さんを偲んだ展覧会が宮城県美術館で開催されたんですが、これもよく見てみると主催に読売新聞が入っています。

 

この反権力の評論家に対する厚意は、読売新聞としてではなく、読売新聞グループの最高権力者である渡辺恒雄 氏の厚意なのかな、と思いました。

 

渡邉恒雄さんて人は、これは有名な話ですが、復員後の東大在学中に共産党に入党しており、様々に活動していた、と。

 

この世代の人ってのは、活動の幅が広いですね。

 

で、渡邉恒雄さんと針生さんは、「夜の会」の安部公房、関根弘を中心に若手常連だけで開催された「世紀の会」というところで邂逅していたんだそうです。針生さんから直接うかがったことがあります。

 

その後、行く方向はぞれぞれに別れたわけですが、お二人とも共産党除名仲間なんですね。ちょっと過程は異なりますが。

 

そんなこんなで、渡辺恒雄さん、古い知り合いに礼を尽くしてるのかなー、と。

 

ま、思いっきり推測ですが(笑)、ちょっといい話ぢゃねーすか?そんなことないすか。